ブログ復活

転勤の都合で大阪に引っ越してきてから半年経過。
4〜6月は生活環境の変化に順応するのに精一杯で余裕がなく、7〜9月は仕事の繁忙期で全くナニもできなかった。そして10月に入り、やっと仕事も落ち着いてきたので、装いも新たにブログを復活させるコトにした。
やはり、毎日の生活を文章にして残すというのは、その時の自分の立ち位置や心情を客観的に把握できるから、精神衛生上、非常に有効なストレス発散手段だと思う。
前のブログはネタ的要素が強かったので、仕事が忙しくなって精神的余裕がなくなると、面白いコトを考える作業が苦痛になり、結局は更新できないという日が続いたが、今回は他人のコトは一切考えない「完全自己満足型ブログ」にするつもり。

それにしても、冒頭にも書いたが、やっと時間に余裕が戻ってきたんで、買ったまま積んでおいた本を読み始めている。
まずは手始めに、内田樹氏の本から。

私の身体は頭がいい (文春文庫)

私の身体は頭がいい (文春文庫)

著者はフランス現代思想を専門とする大学教授なのだが、この本自体は、合気道や能にも通じる武道家としての顔を持つ著者の「身体論」であり、「アタマとカラダの関係性」が分かりやすく、それも軽妙な文章で書かれており、とても面白い。子供の頃、サッカーの練習で、単純な反復練習ばかりをさせられていたコトを思い出す。なるほど。あれは「自分のアタマで考える前にカラダが動いてくれるようにするための練習だったんだ」と30代後半になって気が付く。遅過ぎ。
さらに、ココでも面白い表現になる。アタマは「考える」という主体的な動詞を使うのに、カラダは「動いてくれる」と、あたかも「自分ではない誰か」のような書き方になる。これが内田先生の仰る「アタマとカラダの関係性」だと、勝手に納得している。もし違っても、別にイイ。だって、オレにはオレの読み方があるから。
こんなカンジで、アタマの良い人の文章を読んで、ほんの少しでもその「エキス」を自分のアタマに注入するだけで、妙にアタマが良くなったような心持がして、これまた非常に気分がヨロシイ。こんなお手軽に天才気分を味わえるなら、文庫本の数百円は安いモンだ。なんてコトを言いながら、また新しい本をどんどん買ってくるから、部屋に積んである本が増えていく。千葉に帰った時に、収納する場所のコトを考えると、少しだけ憂鬱になる。