(オレ的に)ちょっとだけ面白い話

最近人気の「SEKAI NO OWARI」を「セカオワ」って略してるのに違和感があるTARです。だったらナニか?「水中、それは苦しい」は「水それ」なの?「凛として時雨」は「凛しぐ」?「ゲスの極み乙女」は「ゲスきわ」?それとも「ゲス乙」?って、もっと普通のバンド名を付けなさいよ、アンタ達も!


あ、ちょっとだけ面白い話。・・・家族の話を書くと「モテなくなる」とは思いながら、ちょっとだけ面白かったんで。
日曜、高島屋でメシ食った後、折角だからって八重洲方面から丸の内方面に東京駅を抜けて、娘を連れて先日紹介した『KITTE』に行きました。
KITTEの4Fに『THE SHOP』ってセレクトショップがあって、まぁ、世界中の「ド定番」を売るって店。例えば、ジーンズならLevi'sの501。メモ帳ならRODIA。チョコレートなら明治ミルクチョコレート。といったカンジで、まさにそのジャンルを表すアイコンと言うべき「THE」だけが集まっているお店。
で、先日、嫁と来た際に二人して別々に、あるブランドのトートバッグが気になったのね。オレとしては、大きさといい、シンプルなデザインといい、自分用に丁度イイなぁと思ってたんだけど、トートいっぱい持ってるって理由で、即却下。
嫁は、娘に買ってやろうかと思ってたらしいんだけど、色展開が5色あったため、本人を連れてきて選ばせようというコトに。
KITTEに入り、その店の前まで来て、そんな事前のやりとりを娘に一切知らせず「まぁ、適当に見てきなさいよ」と、我々は店の外に。娘が店内をウロウロしてるのをニヤニヤして見てる二人。イヤな夫婦。


嫁「どぉだろうねぇ」
オレ「いやぁ、気が付かないかもよ。意外とファンシー好きだし」
嫁「賭けしよか?色、ナニ選ぶと思う?」
オレ「んじゃ、オレ、ネイビー」
嫁「アタシ、水色。負けた方がコーヒー奢るってコトで」
オレ「で、コレであのトートに気が付かなかったら、アイツの負け」


しばらくしたら娘が我々のところに来て一言。「ちょっと見て欲しいんだけど・・・」ナニナニ?と店内に入っていくと、例のトートバッグの前に。


オレ「で?欲しいの?」
娘「う〜ん、トロンボーンのチューナーとか小物を入れるのに便利かなぁって」
オレ「なんだよ。欲しいの?欲しくないの?」
娘「欲しい・・・」


この時点で、嫁は娘から見えないトコでニヤニヤ。あくまでも賭けの対象ですから、オレもポーカーフェイスで平静を装い、いつものカンジで素っ気ない対応。


オレ「で、色は?」
娘「どれがイイと思う?」
オレ「オレが使うワケじゃねぇから、自分で決めなさいよ」
娘「じゃ、コレ(ネイビー)」
嫁「負けたぁ!」
オレ「ウッシ!(ガッツポーズ)」
娘「???」


ちょっと笑った。娘が欲しがるかどうかって話はすっ飛ばして、欲しがるコト前提でナニ色を選ぶかの賭け。もしかしたら、娘が「欲しいなぁ」って思ったとしても、それを我々に言わない可能性もあるのに、勝手に「絶対に欲しがる!」っていう親の確信だけで賭け成立。
で、そんな賭けが成立してるコトもナニも言ってないのに、それをピンポイントで選んできた娘。店内には色んな定番モノがあるのに、選りによっての件のトートバッグをチョイスしてくる辺りが、我が娘ながらおかしくって。
親が欲しがるモノのセンスって、同じように生活している娘にまで伝わるモンなのかね?「以心伝心」ではないとは思うけど、ちょっと娘を褒めてあげたい気分になりました。
もちろん、嫁が金を出してバッグ購入。いつもなら「ホントに使うの?大丈夫?」って訊く母親が、ナニも言わずに買ってくれたコトを不思議がる娘。賭けに勝ったんだから、ありがたく買ってもらいなさいよ。


ちなみに、モノは下の写真のモノです。フランダース地方で生産されるリネン製のトートだそうです。ジャーナルスタンダードでも取り扱っているらしいので、興味のある方は是非手に取ってみてください。「え?こんなん?」って思うかも。