書くより打った方が早いってトコが問題だな

恋するフォーチュンクッキー』のサビを「♪恋するぅフォォーチュンクゥッキィー 未来はぁそぉんな甘くないよぉ〜 ヘヘイヘ〜イ♪」とついつい歌ってしまうTARです。夢が無くてイヤな大人になってしまいました。


突然で恐縮だが、新潟の「潟」という漢字を、ナニも見ずに書けるだろうか?もちろん新潟県出身者や新潟に住んだコトがある人ならスグに書けるだろうが、縁も所縁もない人にとって、この「潟」という漢字は微妙に書けない漢字なのでは?「あれ?いざ書こうとすると湯になっちゃうんだけど?」って、人の記憶なんて曖昧なモノ。もしかしたら、市川猿之助のファンなら屋号の「澤瀉屋(おもだかや)」(正確にはウカンムリではなくワカンムリ)の「瀉」を書いてしまうかも?オレは就職してスグに新潟に赴任して5年も住んでいたんで、もちろん書ける。略字すら書ける。自慢にもならんが。同じように、埼玉県に「蕨」という場所がある。この「蕨」、知ってないとまず読めない。埼玉県人でも読めても書けない人が多いハズ。地名ってその土地でしか使われない場合が多いから、全然関係ない場所に居ると使うコトなんて殆どない。日常生活では問題はないんだけど、大人の常識として、知ってないと恥ずかしい思いをするコトがあるのも事実。


昨年まで居た大阪は、漢字自体は簡単だが読めない地名の宝庫だった。有名なトコでは「十三=じゅうそう」とかな。「三」を「そう」って読むトコが意味不明。「じゅうぞう」なら分かる。伊丹十三みたいに。シンガーソングライターの『一十三十一』を「ひとみとい」と読むより難しい。同じ大阪の「立売堀=いたちぼり」も「堀=ぼり」は分かる。問題は「立売=いたち」部分だろう。全くもって意味不明。消防士や消火栓マニアなら、消火設備メーカーの「立売堀製作所」でピンと来るかも知れないが、全国にどれだけの消火栓マニアが居るんだよ?「喜連瓜破=きれうりわり」なんて「暴走族か?」って字ヅラ。パッと見じゃ今流行の『キラキラネーム』だよ。地元の人、書くのメンド臭ぇだろうなぁ。「住道矢田=すんじやた」も「住道」が「すんじ」って時点で読めない。ナニをどぉひっくり返しても「すんじ」なんて読めねぇよ。カタカナで書いたら「スンジヤタ」だぜ?「スジャータ」かと思うわ!思わないわ!「放出=はなてん」なんて、どうにも先っちょからドピューッ!と出るイメージしかない。下ネタ。ホースから放出しまくってる消防士でも読めないハズ。もし大阪の有名スーパーマーケット「スーパー玉出」が放出にあったとしたら「スーパー玉出 放出店」だろ?完全にパチンコ屋としか思えないよな。まぁ、スーパー玉出って電飾バリバリで、元からパチンコ屋にしか見えないんだけどさ。それにしても、沖縄とか北海道に行ったら、もっと読めない地名がいっぱいあるんだろうね。元の文化が違うんだから、そりゃ当たり前なんだろうけど。そう考えると、日本は国土が狭いと言われるワリに、意外に豊かな文化だというコトが分かる。


PCの発達により年賀状の宛名もプリンターで印刷しちゃって、自分の手で知人・友人の宛名・住所を書くというコトが激減した現在、読めるけど書けない地名が爆発的に増えてる印象。イヤ、地名というより漢字だな。この前も「達」って漢字で、右側が「土に羊か?それとも幸か?」って悩んじゃったもん、オレ。仕方がないコトなのかも知れないけど、このままだと80歳ぐらいになった時にゃ「ぬ」とか「ね」も書けなくなってそうで怖いわ。