AKBって浅草橋(AsaKusaBashi)の略だよなぁ?

最近、アルファベット3文字が並ぶと、その後に「48」って付ける安っぽいパターンが増えてるのが気になるね。フォントまで似せて作ってるのを見るとゲンナリする。
例えば、しょっぱい企業とかでさ、夏場のクールビズを周知するのに、社内掲示板に貼ってあるポスターに「ECO48」とか書いてあんの。もぉ原型を留めてねぇじゃん!安易だなぁ〜って。
そう言う意味では、クレイジーケンバンドは潔いね。CKBの後に48なんて付けねぇもん。1字違いなのにね。まぁ、メンバーの平均年齢を考えると48歳ぐれぇかも知れないけどさ。


というワケで、後輩AGに誘われてCKBのLiveに行ってきました。恥ずかしながらCKBのLive初参戦のオレ。Liveとは言っても「横山剣大座長公演」という通常のLiveとは大きく趣の異なる「芝居+歌謡ショー」というCKB初の試み。
第一部がCKBメンバー全員出演のお芝居で、第二部が通常のLive形式、つまりは歌謡ショー。演歌歌手の公演みたい。よくやってるじゃん?北島三郎ショーとか、氷川きよしショーとか。あんなカンジ。しかも、場所が演芸の聖地「浅草」にある浅草公会堂ですもの。昭和のニオイがプンプンします。
それにしても、なんでCKBがお芝居?ってカンジなんですが、剣さんが渋谷のホテルに呼び出されて、直々に秋元康先生に口説かれたらしい。その時、剣さんも根拠のない自信があったらしく「やります」って言っちゃったんだって。
そのお陰で、こんなレアな公演が観れるんだから、ファン冥利に尽きるというモノ。
それにしても、原案・プロデュース:秋元康、脚本:遠藤察男、演出:ラサール石井という布陣で臨んだこの舞台。もぉ全然意味が分からないでしょ?CKBとドコでつながるんだ?って。
大体から、遠藤察男って誰だよ?と仰る方もおいででしょう。この人、とんねるず関係の仕事が多い人で「夕やけニャンニャン」「みなさんのおかげです」のAD・構成作家をやってた人で、秋元先生の弟弟子です。


正直、第一部のお芝居パート「〜風狂剣(くれいじいけん)無頼帳〜『赤いマイクのあんちくしょう』」は、もぉ全く期待もしてなかったんですが(そりゃ、オレの趣味って「観劇」ですから目は肥えてるよ)、案の定、良くも悪くもグッダグダ。
CKBメンバー全員出演とは言え、セリフも一言二言。座長である剣さんですら、トータルのセリフ数、20ぐらいしかねぇんじゃねぇかな。いつもは饒舌な剣さんも演劇の舞台の上ではシャイボーイに戻ってしまうのか。
そりゃ素人が芝居をするって難しいよね。ただ、あのたどたどしさが、CKBファンからしたら堪らんワケで。観客全員が生温かい目で観てるのも、メンバーに伝わっているコトでしょう。
それでもメンバーで一番芝居が上手かったのはガーちゃん。他のメンバーに比べてもダントツにセリフも多いし、動きも多い。元々器用な人だとは思ってたけど、芝居も出来るとは!
お話のキーパーソンは剣さんなんですが、主役は駿河太郎という役者さん。初めて観ましたが、激しいアクションも上手くこなし、セリフも良かったです。顔はサンドウィッチマンの富澤に似てる印象ですが、鶴瓶師匠の息子。終演後、鶴瓶師匠も来ていたようで、ニコニコしながら観客にアタマを下げてました。
よくよく考えたら、ドラマ「タイガー&ドラゴン」で元落語家のヤクザの組長で出演してましたな。CKBとは浅からぬ縁があるようで。で、そのドラマ「タイガー&ドラゴン」で、廣石さんと洞口さんが浅草演芸ホールに勤めているって設定だったから、浅草もCKBにとっては浅からぬ縁があるってコトでしょう。
あと、秋元さんのコネなのか、AKBの尾永まりあって子も出てたんだけど、この子のファンって居たのかなぁ?居たとしたら居心地が相当悪かったハズ。


第二部は通常の歌謡ショーパート。いきなり小林旭の「宇宙旅行の渡り鳥」のカバーからスタート。これ、5/22にリリースされるCKBのブランニューアルバム「Flying Soucer」に収録されてるんだけど、素っ頓狂な歌詞とズンドコなリズムで初っ端から出鼻をくじかれて、Liveだってのに立つタイミングを失い、最後まで席に座ったままの鑑賞。オッサンに優しいLiveでした。
新曲「地球が一回転する間に」を含む、新旧取り混ぜた構成。個人的には、当日の朝から脳内ヘビーローテーションだった「スージー・ウォンの世界」が聴けてラッキー。
途中、うかつにも剣さんの歌声で涙が出そうになった。歳取ると涙腺が緩んで仕方ねぇ。
次回は、地元幕張のホテルニューオータニ幕張ガーデンエリアのLiveになる予定。それまでは「Flying Soucer」を聴いてイメトレしてよ〜っと。


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