バブル・ファッション・モンスター

1カ月前の右足の捻挫が未だに治らないTARです。にも係らず、先日のフットサルでさらに悪化させた模様。右足を踏ん張る度にゴリゴリした痛みを感じる。ゴリゴリ君。力が入らないから左足に負担がかかって、左足を攣る。悪循環。いやぁ、マジで40過ぎてから左足ばっか攣るんだよなぁ。なんか憑いてるのかな?


うぅぅ。今日もやっちまった。
何気なく手に取ったYシャツが水色のストライプのクレリックシャツだったんで、同じ水色の小紋が入った濃紺のネクタイを締め、さて、と思ってクローゼットから出したのが、たまたま濃い茶のベルト。それほど気にも留めず「金曜だし、ま、イイか」と、茶のハイカットを履いて、鼻歌まじりにご出勤。♪よっこっはっまっ たっそっがっれっ♪朝だってのにバカな鼻歌!日曜にまた横浜に行くから、つい、ね。
で、マンションのエレベーターの中の鏡を見て愕然。水色のクレリックに茶の靴って、似合わない!下半身だけ野暮ったい!
とは言え、今更戻って着替えてってやってたら朝の貴重な5分をロスしちゃう。・・・諦めた。


こういう失敗って、経験しないと覚えない。”野暮も揉まれて粋となる”という言葉どおり、最初から上手くはいかないモンだ。まぁ、自分で経験しないといけないのは分かるんだけど、他人の経験を手軽に疑似体験できるのが読書のイイトコロ。
というコトで、日本のトップスタイリスト祐真朋樹が、日々の私服を晒して、こんなコーディネイトをしてるよんと、我々のような素人に教えてくれる、ファッションの教科書みたいな本。って、あまりに高級服過ぎて参考にならんけど。

祐真朋樹の密かな愉しみ

祐真朋樹の密かな愉しみ


まぁ、ぶっちゃけた話、この祐真朋樹もそうだけど、オレよりちょっと年上のスタイリスト、熊谷隆志とか馬場圭介とか野口強って余り好きじゃないんだよねぇ。だって、こういう人達って、モロにバブルを通ってきてるでしょ?ハイブランド大好きじゃない?「イブ・サンローランのコートにプラダのパンツ。サングラスはセリーヌ。大振りのストールはドリス・ヴァン・ノッテンを合わせました」って言われても、どんだけの人間が同じ格好ができるよ?ってカンジ。「パリのサンジェルマンのバーで、カール・ラガーフェルドを見かけた」とか、「ラフ・シモンズのアトリエで一緒にシャンパンを飲んだ」とか、もはや「うらやましい」とすら思えないわ。だったら、年下の伊賀大介の方がシンパシーを感じるっての。
ラグジュアリーって言えば聞こえがイイけど、一歩間違えれば、悪趣味な自慢話にしかならない。今の世の中、それじゃ誰も共感しないでしょ?日頃からアンチファストファッションを標榜しているTARでも、さすがにバブルの残り香がするモードの世界は二の足を踏むわ。(たまにBSで『ファッション通信』観てるけど)
でも、若い人から見ると、オレらみたいな今の40代って「バブルを知っている」って思われているみたいね。オレが社会人になった時には、完全にバブルなんてはじけ飛んでたっつの。バブルのピークと言われる1989年なんて、オレが17歳だぞ?どうやったら六本木や赤坂の狂乱の夜を知れるんだ?
まぁ、そんなバブリッシュなニオイ『バブリッ臭』(ダサッ!)が漂う本書で、当時をイケイケ(死語)で過ごした人の今を知るのも、温故知新というモノでは?


って、オレ、全然褒めてねぇじゃん!オススメするつもりで書いてるんじゃないの?イヤイヤイヤ。個人的に、こういう本が好きなんです。
一番好きなのはソニア・パークの『ショッピングマニュアル』だけどねぇん。
まぁ、本の内容に係らず、トイレに置いてちょこちょこ読むには厚さも3センチぐれぇあるから超オススメ!毎日ウンコの度に読んでも1カ月はラクにもつハズ。
同じぐらいオススメな便所本は電気グルーヴの『メロン牧場〜花嫁は死神〜』です。コッチはマジでオススメ。ド下品なネタしか書いてないけど。