夜中の来訪者

近年最大最強の台風が関東地方に接近していた関係で、会社に来るにも電車が動いていないという状況。ゆっくり『ごちそうさん』観て、『スッキリ!』観て、シャワー浴びて、世間のツイートをチェック。そろそろ運転再開とのつぶやきを見て、最寄の駅まで行ったら、ホームでは既に電車が運行再開待ちで待機してた。それに乗って待ってたら5分ほどで運転再開。比較的ラクに会社まで来れたTARです。


ねぇ!聞いて聞いて!
あのね、一昨日ぐらいの話。夜中の3時前ぐらいだったかな。いきなり、ドンッ!って大きな音と共に縦揺れ。「ついに来たか!」って一発で目が覚めて、数を数えてた。縦揺れ(P波)は震源地からの伝播が早く、横揺れ(S波)は伝播が遅いから、縦揺れが起きてから横揺れが起きるまでの間隔(秒数)で震源地が近いかどうかを、ある程度把握できる。縦揺れ直後に横揺れが来たら、ほぼ直下型と思って間違いない。豆知識。
でもゆっくり10秒数えても横揺れが来ないから「???」って。もしかして、ナニかのキッカケでスタンドに立ってるベースが倒れたとか!?暗闇にうっすらと浮かぶ2本のベースのシルエットはいつものまま。「あれぇ?オレの勘違い?」って、また布団にくるまって寝る体勢。
そしたら、しばらくして、オレのベッドの足元で誰かが歩いてる気配。というか、フローリングが軋む音。でも、ドアが開いた様子は無かったのに。まぁ、さっきの地震で嫁が起きてきて、オレの様子を見に来たんだろうと思った。でも、どぉも歩き方が違う。もっと男性的。歩幅は短いのは暗闇だから仕方ないが、探るように、踏みしめるように歩く。娘がいくら背が高くても、そこまで重くねぇし。なんて思ってる間に、最初の足音から6歩目でオレの枕元に到着。なんで歩数まで分かったかっつぅと、途中でガバッと起きて驚かそうと思ったから。ベッドの真ん中ぐらいで止まってくれたら、そのタイミングで飛び起きようと思ってたのに、そのまま止まらないから「アレ?」って思った。で、枕元に立ったまま、オレの様子を伺うカンジもなく、ただ立ってるだけっぽい気配。娘?嫁?ナニしてるんだ?
いつガバッて驚かそうかとオレがタイミングを計ってると、いきなりフワッってうなじを撫でられた。その瞬間、「ワッ!」って飛び起きたら、部屋ん中、オレ一人。・・・さっきの、誰???


そこから布団にくるまったまま、まんじりともせずに朝を迎えました。