古い曲には古い曲なりの良さがあるよ

いきなり寒くなりやがってよぉ。そういうの、勝手にされると困るんだよねぇ。着るモノがねぇから、秋冬モノを買いに丸の内に行ったら、いくら探してもA.P.C.の店がねぇ。丸の内店、閉店してやがんの。そういうの、困るんだよねぇ。昼にラーメン食ったら、お腹壊すし。そういうの、困るんだよねぇ。って言いながら、今週、3回もラーメン食ったTARです。もちろん、3打数3安打で下痢。


Everygreen (6 Bonus Tracks)

Everygreen (6 Bonus Tracks)


ちょっと前にココで「旧譜の紹介なんてしても意味ねぇじゃん」って書いたけど、前言撤回!この世のどっかに、オレと同じ思いをしてる人が居るかも知れないと思って書かせていただきます。
な、な、な、なんと!
今までず〜っと未CD化だったBooker Tの名曲『Jamaica Song』を収録したアルバム『EVERGREEN』が今年になってCDでリリースしてやがんの!知らなかった!CD化をどれだけ待ってたか!コレ、1974年の作品なんだけど、なんでそんな昔の作品が今になってCD化したかっつ〜と、ちょっと前に蒼井優が出てた「午後の紅茶」のCMで使われて注目を浴びたのよ。多分、聴いたら「あぁ、なんとなく聴いたコトある、ような・・・」って人、多いハズ。まぁ、それで色んな人がググったハズなんだけど、いくら調べても収録されたCDが見つからないワケ。だって未CD化だったんだもん。あの頃、その事実を知って涙を飲んだ人も多かったハズ。オレもその一人。お前だけじゃない。
ところが、今年になってBooker Tがグラミー賞で「最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム」を獲得しちゃって、さぁ大変。その流れで来日して、ブルーノート東京でギター1本で『Jamaica Song』を演奏したってんだから、タイミングってあるモンだね。で、このCD、1,890円っつ〜安さ。リマスターCDで、音もキレイになってリリースされて、しかも2,000円でお釣りが来ちゃうんだもん。21世紀、まんざらでもねぇよ。とは言え、ちょっとした駅のコンコースでワゴンセールで売ってる昔のリイシューCDみてぇな扱いにちょっと凹む。



このアルバム、多分、ほとんどの人が『Jamaica Song』目当てで買うと思うんだけど、もぉ1曲目から『Jamaica Song』なの。残りの曲、いらない?いやいやいや。タイトルが『EVERGREEN』というだけあって、牧歌的かつピースフル。正直、もっとファンキーかと思ってたんだけど、意外にアコースティックな曲が多くて、休日の午後にのんびりと聴くには最適な一枚。


なんてコトをいくら熱く語ったトコで、ほとんどの人が「Booker T?誰?Mr.T?コング?飛行機だけはカンベンな?」って状況だろうから、一部の人にだけ引っかかるようなネタだけ書かせていただくと、CKBのベーシスト洞口信也さんが「ドナルド・ダッグ・ダン・信也」って言われてるのって、元々が、このBooker Tのバンド「Booker T & THE MG's」のベーシストが「ドナルド”ダッグ”・ダン」って人で、信也さんがその人に憧れてたって話から来てるんだよ。世間一般では全く役に立たない豆知識。知っててもキャバじゃ絶対にモテないわ。


あ、あと、現在も大ヒット公開中の映画『風立ちぬ』の主題歌『ひこうき雲』の原曲とも言うべき、ユーミンがインスパイアを受けたプロコル・ハルムの名曲『青い影』のカバーも収録されています。オレはこの曲、辛気臭いから大嫌いだけど、まぁ、好きな人だけ聴けば?ってカンジ。どぉせ2,000円もしねぇんだから、お前ら全員、買え。