『悪の法則』って邦題がダセぇ気がする

もぉ最近は、波瑠、本田翼、のっち、芹那の4人が、ぱっと見で区別がつかなくなってるTARです。完全にオッサン。そのうち、剛力ちゃん峯岸みなみやしろ優芦田愛菜の区別もつかなくなると思うわ。



映画『悪の法則』を観てきた。(本当は上野の東京芸術大学美術館の『国宝 興福寺仏頭展』を観ようと思ってたら、・・・先週で終わってた)
リドリー・スコット監督作品。”ジェームスじゃない方のキャメロン”ことキャメロン・ディアス(通称:おキャメ)、ご存じブラッド・ピット、『ノーカントリー』でアカデミー助演男優賞を獲得したハビエル・バルデム、オレの個人的な”世界一キレイな女優さん”ことペネロペ・クルス、『X-MEN』のマグニート役で世間に認知されるようになったマイケル・ファスベンダーという5人のキャストで構成される、先が読めない騙しあいのクライム・ストーリー。もぉ、おキャメとペネロペちゃんが出るってだけで観る価値ありでしょ?ちなみに、共演シーンはないけど、バルデムとペネロペちゃんは実の夫婦ね。なんで、あんな化け物みてぇなデカい顔のオッサンと結婚したんだか。


原題が『THE COUNSELOR』とあり、意味は”弁護士”。有能の弁護士が、たった1度きりのつもりで関わった裏ビジネス(麻薬取引)で麻薬組織間の抗争に巻き込まれ、一気に地獄へと転落していく物語。レートがR-15ってコトで、まぁ、エロいシーン・キワドいセリフもありますが、それよりもグロい描写の方がキツいです。麻薬組織の抗争の話ですから、相手への報復がえげつないコト、この上ない。見せしめの意味も含んでいるんで、残虐であればある程意味があるという具合。多分、コロンビアやメキシコ辺りでは、あぁいう事件が頻繁に起こってるんだと思うんだけど、人の生き死になんて、麻薬が生み出す莫大な金の前には、ほんの些細なコトなのかもと思わされる。取引されている”ブツ”や、拳銃でめちゃくちゃに撃たれた死体を淡々と処理するコトを生業としている人も居る。身近な話題じゃないからこそ、逆にコワいねぇ。本編の中のセリフにもあるんだけど、今まで自分が生きてきた”表の世界”と、そういう”裏の世界”があるコトを理解しなければならないんだと。日本ではココまでドラッグ関係の陰惨な事件があまり無いから実感するコトは少ないけど、世界には麻薬取引でその国の社会・経済が回ってる国もあるってコトを理解しないと、観てても”単なるバイオレンス映画”で終わっちゃうなぁと、妙なトコで感心してた。


それよりね、おキャメにしても、ペネロペにしても、デカいスクリーンで顔のアップを観てると、てめぇのコトは棚に上げて「歳ぃ食ったなぁ・・・」って印象。キツいメイクの印象もあるんだろうけど、特におキャメは、寅さんに出てた頃の浅丘ルリ子みてぇになっちゃって、どうにも痛々しい。オレとタメなんだけどねん。『普通じゃない』や『メリーに首ったけ』の頃はピッチピチだったのに、今じゃ完全にビッチの役だもんなぁ。セリフの80%ぐらいが、ほぼ下ネタだったし。ペネロペも『オール・アバウト・マイ・マザー』のシスター役の頃は初々しかったのに、やっぱりシワがね・・・。40前の女性としては別格にキレイなんだけど、昔を知ってるからこそ比較しちゃって、寄る年波には勝てないのか、観てて「む〜ん・・・」ってカンジ。オープニングのベッドシーンだけでイイです。あと、相変わらずブラピはブラピ役だね。ちょっと斜に構えた色男。アタマが切れるチンピラ。どの映画を観てもおんなじ様な役ばっか。キムタクと同じだな。大好きなんだけどね。


これだけのキャストが揃ってるのに、本国アメリカでも興業的にはぱっとしなかったらしいけど、日本でもイマイチの客の入り。個人的には面白かったけどね。『清須会議』やら『劇場版SPEC』みたいな邦画が強いからなのか、CG全盛の洋画がぱっとしないのは否めないね。年末年始のビッグタイトルが出揃う時期なんで、こんなB級映画、もうそろそろ公開も終わるだろうから、興味があるならお早めに!

『悪の法則』