うなぎって痛風に大丈夫なのかな?

土曜の朝から左足の親指の付け根が猛烈に痛いTARです。歩けねぇほどじゃねぇけど、踏み込んで離れる時にズキン!って。コレって、もしかして・・・痛風?そんなにイイモン食ってねぇっての!ビールほとんど飲まないし、魚卵もコレステロールが高いから控えてるっての。ただ単に、なんとなく、左足の親指の付け根が痛いだけだよね?痛風じゃないよね?


昨日の朝、起きてスグにTVを点けたら『ボクらの時代』で、海老蔵伊勢谷友介中谷美紀が出てた。映画『利休にたずねよ』のプロモーションなんだろうな。海老蔵團十郎が亡くなってから、徐々にではあるけれど、市川宗家成田屋としての自覚が出てきたのか、なかなかイイ顔になってた。その後に『シューイチ』を観てたら、今度は猿之助愛之助が出てた。昔からこんなに歌舞伎役者ってTVに出てたっけ?単に、オレがココ最近、歌舞伎に興味があって、歌舞伎の話題に耳聡くなったからそう思うのかな?いや、昔ってそんなにTVに出なかったよね?歌舞伎役者って。とは言え『新歌舞伎座の呪い』と言われる一連の不幸(勘三郎團十郎の死)の後も、三津五郎のガン、仁左衛門の右肩負傷、吉右衛門味覚障害福助の脳内出血と嬉しくない話題にはコト欠かない梨園。特に福助は、あと3か月後に歌右衛門襲名披露が待っているというこのタイミングでの発症。今だ呪いは薄れてないのか。香川照之市川中車を襲名し、愛之助が『半沢直樹』で大ブレイクし、新しい歌舞伎ファンが増えたと思われるこの一年。イイ加減、歌舞伎の神様も勘弁してくれぇかな。



っていうタイミングで、成田屋所縁の成田山新勝寺に行ってきた。オレの家から高速使って40分ぐれぇ。意外に近い。市川團十郎の屋号が「成田屋」ってのは、この成田に由来するモノで、元々、初代團十郎の出身が成田山新勝寺の近くだったらしく、なかなか子宝に恵まれなかった初代團十郎成田山に祈願したトコロ、スグに男児(二代目團十郎)が授かり、これに感謝した團十郎が『成田不動明王山』という演目を上演して奉納。その時に大向う(掛け声)で「よぉっ!成田屋!」と声が掛かったコトから「成田屋」という屋号になったとか。成田山新勝寺の参道でも、あちらこちらに『利休にたずねよ』のポスターが。やっぱり成田の人は成田屋のファンなんだろうねぇ。



成田はうなぎが有名らしく、参道にうなぎ屋がずらっと並んでんの。利根川印旛沼で良質のうなぎが獲れ、それらを新勝寺の参拝客に振る舞ったコトから有名になり、歴史を感じさせる老舗のうなぎ屋が軒を連ねております。ただねぇ、今年の夏ぐらいからうなぎが獲れないってコトで高騰したでしょ?その影響がまだ残ってるのか、阿呆みてぇに高ぇの!まぁ、安いトコもあんだけどさぁ、折角うなぎの街に来たら、食べログでも高得点を叩き出してる老舗で食いてぇじゃん。仕方ねぇから、某有名店に入ったさ。なんで店名を出さないかって言ったら、お味が「別に・・・」だったから。確かにフワッフワで美味いのよ。美味いんだけど、コレであの値段?ってカンジ。もっと衝撃が走るぐれぇ美味いのかと思ってた。正直、高知の四万十川で獲れた天然うなぎを頭も落とさずに丸々焼いたのを食った時の方が全然美味かったわ!って。こう言っちゃ悪いけど、観光客相手のお値段と思って間違いないんで、食べるのは懐に余裕がある時だけにしておいた方が無難。



その後、新勝寺にお参りをして、残すトコロあと少しの厄年がつつがなく終えられるコトと、ついでに梨園の平安を祈願。で、参道をブラブラ。竹細工のお店や漬物屋、羊羹屋、煎餅屋なんかを冷かしつつ歩く。和雑貨屋で成田屋所縁のモノでもねぇかと探したけどなんにもねぇの。手拭いもイマイチの品揃えだし。日本刀を模した箸置きにはちょっと惹かれたけど、買ったら多分後悔すると思って我慢。
ちなみに「かまわぬ」って手拭いのブランドがあるじゃん?鎌の絵に丸にひらながのぬ(鎌輪ぬ)が書いてある手拭いとかでさ。って、知らねぇか。世間ってそんなに手拭いって買わないモン?オレ、結構、しょっちゅう買うんだけど、あれぇ?まぁ、イイや。アレ、元々は元禄時代の火消が「火も厭わずに人様のために働く=かまわぬ」って心意気で身に着けていたモノを七代目の團十郎が気に入って身に着けて舞台に出たコトから世間でも流行り、一般化したモノらしいよ。だから、成田屋の稽古着には團十郎の”役者文様”である「かまわぬ」が描かれてるんだと。
ちなみにのちなみに、それに張り合って三代目の尾上菊五郎が、当時民衆の間で流行っていた「斧(よき)と琴と菊」をあしらった文様「斧琴菊=よきこときく=良きコトを聞く」を、男性的な斧、女性的な琴、菊五郎にかけた菊として、舞台衣装に採用して、役者文様にしたらしいぜ。
ちなみにのちなみにのちなみに、その「斧琴菊」を題材にした有名な作品が横溝正史の『犬神家の一族』ね。先日、第一子が生まれたばかりの現菊之助(五代目)は、2006年に市川昆監督によってリメイクされた『犬神家の一族』で助清役で出演して、犬神家の長女松子役で出演した実の母親富司純子と共演してるぜ。どこまで音羽屋づくしなんだよ!
・・・って、こんな小ネタなら芋づる式にどんどん出せるぜ、オレ。


なんてなコトを言ってる間に新勝寺の境内もぐるっと一回りしたんで、羊羹と煎餅買って帰ってきた。多分、もぉしばらくは行かない。