天才ヒットメーカーの駄作

どうにも体調が悪い。風邪っぽいというか。熱っぽいというか。寒い。頭が痛い。左足の親指の付け根が痛い。多分、風邪。痛風じゃない。風邪。断じて風邪。「あなたの風邪はドコから?」左足の親指の付け根から。TARです。



ってコトで、ストック記事投入。だから若干”旬を過ぎた感”アリ。しかもネガティブな記事だからお蔵入りしたんだけどね。ソコ、ご了承の程。
10月末に出た「CAPSULE」(このアルバムから正式表記が「capsule」から「CAPSULE」に変更)の久しぶりのアルバム『CAPS LOCK』を買いました。1年半ぶりのリリースだってのにビックリする程の”クソアルバム”で、怒りを通り越して呆れています。コレ、なんなん?面白みもナニもあったモンじゃねぇわ。面白い/面白くない以前に、ダンスミュージックですらねぇ。完全に金をドブに捨てた感アリアリ。Perfumeの『LEVEL3』の記事でも書いたけど、CAPSULEはハードな傾向にあるのは間違いねぇんだけど、聴いてるコッチがハードだわ、このアルバム。中田ヤスタカらしさも、CAPSULEらしさも、カケラも見当たらねぇ。基本的にインストの曲ばっかりなんだけど、テクノっていうジャンルの中でも、アンビエント路線なのかミニマル路線なのかも不明。しかも聞き取れないような中途半端なヴォーカルが入ってる曲の意味・意図も分からない。これまでのCAPSELEって、ハードな中にもキラキラ光るキャッチーなフレーズがあって、それだけでご飯食べれちゃうような楽曲が売りだったのに、このアルバムは、なんかジャリジャリいってるイメージ。例えるなら炊き立ての白米の上に砂がふりかけられてるみたいな違和感&不快感。Perfumeのアルバムみたいに”ハードなんだけどカッコイイ”みたいなポップさも皆無。ヴォーカルが中途半端だから余計にそう思う。曲の雰囲気から判断するに、フロアを意識したワケでもなさそうだし、最近流行のEDMの系譜を追っているワケでもなさそうだし、中田がなんのつもりでコレをリリースしようと思ったのかが全然分からない。非常にダークで閉鎖的。多分、リスナーのコトすら考えてねぇと思う。アルバムタイトル『CAPS LOCK』がナニを意味するのかと思ったら、曲のタイトルも『HOME』とか『SHIFT』とか『RETURN』とか、キーボードのキーのコトなんだよね。つまり、中田のPCの上だけで完結する世界って意味なんじゃねぇかと思う。そりゃ閉鎖的で排他的にもなるわなぁ。こんなんじゃ、こしじまとしこ嬢、必要ねぇじゃん。このアルバムから、所属レコード会社がワーナー系になったんで、ぱみゅさん・Perfumeみてぇに海外進出も視野に入れてのリリースなのかね。昔から”機を見るに敏”な男だとは思ってたけど、それってひっくり返せば”商売人根性が逞しい”ってコトだからねぇ。その時点で”アーティスト”じゃなく”商業音楽家”ってコト。さぞやガッポリお稼ぎになるんでしょうな。ただし、だったら、こんな実験的なアルバムをCAPSULE名義で出してほしくねぇわ。中田個人名義で出せよって。中田のソロなら買わなかったっつの。コレ、賛否両論、好き/嫌いが分かれるだろうなぁ。しばらく聴き続けてたら良くなってくるのかなぁ?なりそうもねぇなぁ。