あえて「オードリー」って書かない

関ジャニ∞が出てるWiiUのCMで、母親と娘がカラオケで『雪やコンコン』を歌ってるパターンがあるじゃん?アレを見る度に、千鳥の漫才のネタを思い出すTARです。「クセが強い!」ゲラゲラゲラ!分からない人は、まぁ、イイんじゃない?


マイ・フェア・レディ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

マイ・フェア・レディ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]


ってなワケで、関東を大雪が襲った週末、下痢・嘔吐で4日間も自宅でじっと療養していたんで、ちょっと前に買ったDVDを観てた。オードリー・ヘプバーン主演『マイ・フェア・レディ』。先月、プラッと寄ったタワレコで『KICK ASS』のDVDが1,500円になってて、3枚同時に買うと3,000円になるってコトだったんで『ロミオ+ジュリエット』と合わせて3枚で買ってたんですわ。ちぅか、買ったまま観てないDVDが腐る程あるんですけど、オレ。まぁ、イイや。有名な映画ですからご存じの方も多いと思いますが、アカデミー賞8部門を総ナメにした名作ミュージカル。あ、ちなみにオレ、ミュージカル映画って大好き。「突然歌い出すのがイヤ!」ってタモさんは言うけど、それ言っちゃったら、映画なんて全部”ご都合主義”のフィクションじゃん。突然歌い出すぐれぇの振り切れ方の方が断然面白いのになぁ。


舞台はイギリスはロンドン。労働階級の貧しい花売りイライザは、オペラ劇場の前で言語学の権威であるヘンリー・ヒギンズ教授とひょんなコトからイザコザを起こす。ヒギンズ教授からコックニー訛りの品のない喋り方を痛烈にバカにされたイライザは、意を決してヒギンズ教授の家のドアを叩き、喋り方を教えてくれるようお願いをする。最初は追い返そうとするヒギンズ教授であったが、その場にいた友人ピカリング大佐に止められ、彼との賭けを思いつく。ヒギンズ教授は半年あればイライザを、大使館のパーティに出しても恥ずかしくない立派なレディに仕立て上げるコトができると宣言。ピカリング大佐もその賭けに乗り、イライザはヒギンズ教授の家に住み込みで、半年間みっちりとQueen's Englishの発音から会話の受け答え、立ち振る舞い、マナーといった上流階級の人間に必要な素養を勉強するコトになる。ってのが、ザックリとしたストーリー。まぁ、言ってみりゃ”シンデレラストーリー”ですわ。ダイヤの原石を磨いて一流の淑女に育て上げるという、完全にオトコ目線の映画。でも、ヘプバーンの清楚で上品な佇まいや、衣装やセットの豪華さ、そしてなによりミュージカル映画としての肝である音楽の素晴らしさがあって、下品な「育てゲー」みたいにはなっていないところが、さすがハリウッド映画というトコロ。


正直、同じヘプバーン主演でも人気の高い『ローマの休日』よりコッチの方が好きだわ、オレ。ちゃんとハッピーエンドで終わるもの。ちなみに、タイトルの『マイ・フェア・レディ』ってのは、ロンドンの高級住宅街メイフェアに住む上流階級の女性「メイフェア・レディ」と、「フェア=fair=金髪で色白の美しい」って意味もかかっている言葉遊び。原作はジョージ・バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』だから、映画のタイトルの方が粋でオシャレ。日本じゃ、さしずめ高級住宅地白金台と「白金=プラチナ」がかかってる『シロガネーゼ』ってカンジ?コレ、知ってるとちょっとニヤニヤしちゃうでしょ?まぁ、知ってたトコロでモテねぇけどねん。ちなみに、日本人は世界で唯一『モンローよりもヘプバーンの方が人気が高い国』なんだそうだわ。ソースは忘れた。他の国では圧倒的にモンローの方が人気が高くて、ヘプバーンなんて「知らない」とか「あぁ、なんとなく知ってる」って国もあるらしい。日本じゃ誰でも知ってる女優さんなんだけどねぇ。今でもたまにCMに使われたりしてるぐらい。あぁいう気品がある美しさが日本人好みなんだろうね。あるシーンで、ふとヘプバーンが宮沢りえに見えるシーンがあって、今日本で舞台にかけるなら、是非お宮にイライザをやって欲しいわぁ。まぁ、なんにしても、もしまだ未見の方が居るようでしたら、是非ご覧いただきたい1本。どぉせ1,000円で買えるんだから、TSUTAYAで借りるなんてケチ臭ぇコト言わずに買って何度も観るコトをオススメします♪